五ツ木・駸々堂模試は受けるべき?偏差値・難易度・判定と塾模試との使い分けを解説

「五ツ木・駸々堂模試は受けたほうがいい?」
「偏差値や合格判定は、どこまで信用していいの?」
「浜学園や馬渕教室など、塾の模試を受けていても必要?」

関西で中学受験を始めると、一度は耳にするのが「五ツ木・駸々堂模試」です。

近畿圏最大規模の公開会場模試で、志望校判定まで出る一方、「最難関校志望でも必要?」「塾の模試だけではダメ?」と迷う家庭も多いでしょう。

結論からいうと、五ツ木・駸々堂模試は全員が毎回受ける必要はありません。

ただし、現在の立ち位置を知る、苦手単元を見つける、普段とは違う会場で試験を経験するといった目的なら、活用価値の高い模試です。

大切なのは、偏差値だけを見ないこと。

この記事では、五ツ木・駸々堂模試の難易度・偏差値・志望校判定の見方に加え、浜学園や馬渕教室などの塾模試との使い分け、共働き家庭でも続けやすい復習方法まで紹介します。

読み終わるころには、「わが家は受けるべきか」「受けた後に何をすればよいか」を判断できるようになります。

五ツ木・駸々堂模試は受けたほうがいい?まず結論

結論、五ツ木・駸々堂模試は「今の実力を塾の外でも確認したい家庭」におすすめです。

一方で、塾の模試を頻繁に受けており、復習する時間が足りない家庭なら、無理に毎回追加する必要はありません。

まずは家庭の状況を確認してみましょう。

家庭・志望校おすすめ度理由
初めて公開模試を受ける小5・小6◎現在地・弱点・会場受験をまとめて確認できる
関西の中堅~難関校志望◎幅広い受験生の中で学力を確認しやすい
塾模試が少ない家庭◎客観的な物差しを増やせる
浜学園・馬渕教室などで模試を頻繁に受験◯目的のある回だけ追加すればよい
最難関校志望◯会場慣れや取りこぼし確認に使える
毎週のようにテストがあり復習時間がない△新しい模試より復習を優先する選択もある

「周りが受けているから」ではなく、「何を確認するために受けるのか」で決めることが大切です。

五ツ木・駸々堂模試とは?近畿圏最大規模の公開模試

五ツ木・駸々堂模試は、小学5・6年生を対象とする中学受験向けの公開模試です。

近畿2府4県を中心に多くの受験生が利用しており、通常回に加えて特別回も実施されています。

通常は国語・算数・理科・社会の4教科です。

科目試験時間配点
国語50分100点
算数50分100点
理科35分100点
社会35分100点

通常回のほか、小6の最難関校・難関校志望者向けには、国語S・算数Sを追加する「Sコース」もあります。

受験料や日程、会場は年度によって変わる可能性があるため、申し込み前には五ツ木書房の公式サイトで最新情報を確認してください。

五ツ木・駸々堂模試の受験料

2026年度の通常受験料は、5,390円(税込)です。

期日後・当日申込の場合は、6,400円(税込)になります。

申込方法受験料
通常申込5,390円(税込)
期日後・当日申込6,400円(税込)

通常申込と期日後・当日申込では1,010円の差があります。

受験する回が決まっているなら、申込期間を確認して早めに申し込むほうが負担を抑えられます。

また、小6の最難関校・難関校志望者向けには、通常4教科に国語S・算数Sを追加する「Sコース」があります。

Sコースを含めた受験料は、8,140円(税込)、当日申込は9,150円(税込)です。

小6 Sコース受験料
通常申込8,140円(税込)
当日申込9,150円(税込)

受験料や日程、会場は年度によって変更される可能性があります。申し込み前には五ツ木書房の公式サイトで最新情報を確認してください。

五ツ木・駸々堂模試の難易度は?塾模試より簡単?

五ツ木・駸々堂模試と塾模試は、偏差値や難易度を単純に比べないほうがよいでしょう。

理由は、問題だけでなく受験している集団も違うからです。

同じ子どもでも、

  • 五ツ木・駸々堂模試では偏差値60
  • 塾の公開模試では偏差値55

となることはあります。

これは、学力が急に変わったという意味ではありません。

偏差値は、その模試を受けた集団の中での位置を表す相対的な数字だからです。

そのため、

「五ツ木では五ツ木の成績推移を見る」

「塾模試では塾模試の成績推移を見る」

と分けて考えるほうが実用的です。

特に最難関校志望の場合は、五ツ木・駸々堂模試だけで合否を判断せず、塾の志望校別模試や過去問も合わせて確認しましょう。

五ツ木・駸々堂模試を受ける3つのメリット

他の受験生と比べた現在地が分かる

家庭学習だけでは、「以前より解けるようになった」は分かっても、他の受験生と比べた現在地までは分かりません。

公開模試なら、得点だけでなく偏差値や志望校判定も確認できます。

ただし、1回だけの数字で判断するのではなく、複数回の推移を見ることが大切です。

苦手単元を見つけて次の勉強につなげられる

模試の価値は、偏差値を見ることだけではありません。

模試は、いわば勉強の健康診断です。

健康診断で体重の数字だけを見ないのと同じように、

「算数の図形で落としている」

「国語の選択問題で失点が多い」

「理科の知識問題は取れている」

という中身を確認することで、次に何を勉強すればよいかが分かります。

本番に近い会場受験を経験できる

普段とは違う場所で、知らない受験生に囲まれて試験を受ける経験も大きなメリットです。

入試本番では、

「周りの子が全員賢そうに見える」

「いつもと違う教室で緊張する」

ということもあります。

知らない環境でも普段どおり問題を解く練習ができるのは、公開会場模試ならではです。

特別回では、多くの私立中学校などが受験会場として設定されることがあります。

志望校が会場になっていれば、学校までの移動や校内の雰囲気を本番前に経験できる点もメリットです。

偏差値・志望校判定はどこまで信用できる?

結論として、参考にはできますが、1回の結果だけで志望校を決めるべきではありません。

合格目標偏差値は70%合格ラインが基準

五ツ木・駸々堂模試では、受験者の入試結果の追跡などをもとに、学校ごとの合格目標偏差値が設定されています。

志望校判定はA~Fの6段階です。

判定合格可能性の目安
A90%以上
B80~89%
C60~79%
D40~59%
E15~39%
F15%未満

ただし、C判定なら必ず合格、D判定なら不合格という意味ではありません。

あくまで、その時点での合格可能性を考える一つの材料です。

1回ではなく成績の推移を見る

例えば、

第3回:D判定
第4回:C判定
第5回:C判定

という結果なら、1回のD判定だけを見るより、成績が上向いている可能性を確認できます。

一方、A判定が出ていても、志望校の過去問で点が取れなければ別の対策が必要です。

公開模試、塾模試、過去問は、それぞれ違う角度から実力を見る道具と考えましょう。

判定が悪くても、すぐ志望校を変える必要はありません

模試の判定は、志望校を考える材料の一つです。

偏差値だけでなく、校風・通学時間・費用・子どもの希望も合わせて確認しながら、志望校を考えていきましょう。

浜学園・馬渕教室など塾の模試を受けていても必要?

結論として、毎回追加で受ける必要はありません。

塾の模試で、

  • 志望校までの距離
  • 塾内での順位
  • 苦手単元
  • 成績の推移

を十分確認できているなら、五ツ木・駸々堂模試をすべて受けなくても構いません。

一方で、

「塾外での現在地を知りたい」

「知らない会場で受験する経験を積みたい」

「志望校が会場になる回を利用したい」

という目的があるなら、必要な回だけ追加する方法があります。

見るポイント五ツ木・駸々堂模試塾の模試
幅広い受験生との比較◎塾・模試による
会場慣れ◎模試による
弱点把握◎◎
志望校別対策△志望校別模試なら◎
最難関校の判断他模試も併用志望校別模試も活用

どちらが優れているかではなく、役割が違います。

大切なのは、模試を受ける回数ではありません。

結果を復習する時間まで確保できるかで判断しましょう。

模試を受けた後にやるべき3つのこと

1. 間違いを3種類に分ける

間違えた問題を、

  • 本当は解けた問題
  • 復習すれば解けそうな問題
  • 今はまだ難しい問題

に分けます。

最優先は「本当は解けた問題」です。

計算ミスや問題文の読み違いなどを直すだけでも、次回の得点につながります。

2. 直す単元を1~2個に絞る

「4教科すべて復習しなければ」と考える必要はありません。

例えば、

「今週は算数の図形」

「国語は説明文の選択問題」

のように絞りましょう。

共働き家庭では、全部やろうとするより「次に直す3問」を選ぶくらいのほうが続けやすくなります。

3. 次回の目標を行動で決める

「次は偏差値55を取る」だけでは、子どもが何をすればよいか分かりません。

それよりも、

「計算問題を落とさない」

「最後の5分で見直す」

「理科の植物を復習する」

と決めるほうが具体的です。

偏差値は結果です。

家庭では、その手前の行動を管理しましょう。

同じ弱点が続くなら、「勉強量」より原因を見直そう

模試を復習しても、毎回同じ単元で失点したり、正答率の高い問題を繰り返し落としたりする場合は、単純に勉強時間を増やすだけでは改善しないことがあります。

「理解できていない」「解き直しが浅い」「時間配分で失敗している」など、まず原因を分けて考えてみましょう。

五ツ木・駸々堂模試でよくある失敗

D判定・E判定ですぐ志望校を下げる

判定が悪いと、子どもより親のほうが焦ってしまうことがあります。

しかし、模試で悪い結果が出ること自体が失敗ではありません。

入試本番より前に弱点が見つかった、と考えれば次の勉強材料になります。

まずは複数回の成績推移や苦手科目を確認し、必要なら塾の先生にも相談しましょう。

A判定だけを見て安心する

良い判定が出ても、それだけで安心するのはおすすめできません。

模試と実際の入試では、問題の傾向が異なります。

特に小6では、公開模試に加えて志望校の過去問も解き、「その学校の問題で点が取れるか」を確認しましょう。

間違えた問題を全部やり直す

真面目な家庭ほど、模試の全問題を復習したくなるかもしれません。

しかし、今の段階では解けなくてもよい難問もあります。

まずは、習った内容なのに落とした問題や、あと少しで解けた問題から取り組みましょう。

FAQ

五ツ木・駸々堂模試は何年生から受けられますか?
基本的な対象は小学5年生・6年生です。
小5では合否判定に一喜一憂するより、試験慣れや苦手発見を目的に利用するとよいでしょう。
五ツ木・駸々堂模試は毎回受けたほうがいいですか?
必ずしも毎回受ける必要はありません。
「夏までの成果を確認する」「志望校が会場になる回を受ける」など、目的のある回を選んでも構いません。
塾の模試が多い家庭では、復習する時間を優先する判断も必要です。
最難関校志望でも受ける意味はありますか?
あります。
会場慣れや、基礎~標準問題の取りこぼし確認には活用できます。
ただし、合否判断は五ツ木・駸々堂模試だけに頼らず、塾の志望校別模試や過去問も合わせて考えましょう。
浜学園・馬渕教室などの塾模試と偏差値が違うのはなぜですか?
受験者集団や問題構成が違うからです。
偏差値の数字を直接比べるのではなく、それぞれの模試の中で成績がどう推移しているかを見るほうが参考になります。

まとめ|五ツ木・駸々堂模試は「次の勉強を決めるテスト」

五ツ木・駸々堂模試は、関西で中学受験をする小5・小6が、現在地や弱点を確認できる代表的な公開模試です。

ただし、全員が毎回受ける必要はありません。

塾の模試が少ない家庭なら、現在地を確認したい回を選ぶ。

塾の模試が多い家庭なら、志望校が会場になる回など、目的のある回だけ受ける。

このように家庭に合わせて使い分けることが大切です。

そして、受験後は偏差値を見るだけで終わらせないでください。

五ツ木・駸々堂模試が気になっているなら、まず公式サイトで最新の日程と会場を確認し、塾のテストと重ならない回を1つ候補にしてみましょう。

最初から毎回受ける必要はありません。

まず1回受けて、結果が返ってきたら親子で「次に直す3問」を選ぶ。

模試の回数を増やすより、1回の模試から次の勉強を決めることを優先しましょう。